君の名は。(2016) 370本目

邦画のいいところを寄せ集め!君の名は。

出演:
立花 瀧役 神木隆之介
宮水 三葉役 上白石萌音
奥寺 ミキ役 長澤まさみ
勅使河原 克彦役 成田凌

監督:
新海誠
お勧め度★★★☆☆

10月になってしまいました・・・。
急に寒くなってびっくり!
カリフォルニアに長らく住んでいたので冬服が極端に少なく、そろそろ素敵な冬服買い物に行きたいなぁ。
やっぱり日本って四季があるのが素晴らしいよね!
ってなわけで、今話題の日本のアニメ!

高校生の瀧と三葉。
彼らに突然訪れた「眠りに落ちると入れ替わる」という奇妙な現象。
でも実は入れ替わりには重要な理由があって・・・!

今全国、いや、全世界(?)で旋風を巻き起こしているこの映画。
ここまで話題になったらやっぱり見に行かなきゃ!でしょ、というわけで見に行きました。
一言でいうと、

「時をかける少女」と「転校生」と宮崎駿のなんかの映画を集めた感じ

つまり、私の好きな映画の要素がギューっと詰まってる!
面白くないわけがない!
これから見に行く人は是非、ネタバレなしで見に行ってほしい!
2人がなぜ入れ違うのが、その秘密が明かされる瞬間のトリハダ感を感じてほしい!

私は彼らが入れ違っている間のイチャコラ感をもっと楽しみたかったなぁというのが本音。
入れ替わってドジを踏んだり、その逆にいろんな事が上手く行ったり、ダイジェスト風に描かれているけれど、やっぱりその辺りの少女漫画路線のキュンキュンを楽しみたい私にとっては、「もっと見せてよ!」と思った。
ただ、これが面白いことに、男であるうちのBossは前半のイチャキュンは全然面白くなかったようで、後半の壮大なストーリーの方が断然面白かったと言っていた。
むしろ最初の方は「眠たかった」「これで終わったらどうしようか不安になった」とまで言いやがった!
まあ、もちろん、ただ高校生の男女が入れ替わってラブコメするだけの映画だったら、ここまでの盛り上がりはなかっただろうけれど、やっぱりそこがあるから後半が生きるわけで。
瀧と三葉が良い感じになる流れが映画では短すぎて少し強引にすら感じた。

他にも気になるシーンは結構ある。
今時の高校生なのにラインや電話をしないこととか。
暗転するシーンが多くて、そのたびに映画館で現実に引き戻されるとか
狙いすぎた演出にちょっと恥ずかしくなるところとか。
それと「立花瀧」という名前。
主人公の2人の名前には水に関することとか植物に関することとか、由来があるらしいんだけれど、「立花瀧」って

語呂の悪さが気になった

私が親で、立花という苗字だったら、子供に瀧という名前は付けないけどなぁ。
苗字だとずっと思ってたよ・・・。

でも、全体としてとてもよくできてるストーリー。
例えば三葉の友達のテッシーの部屋が一瞬写るシーンでも、彼が無線オタクっぽいことがわかる。
そしてテッシーはオカルトが好き、とか。
三葉の家の事情とか。
時間軸が行ったり来たりしているように敢えて見せているところとか。
三葉の家が神社でいろいろな行事があることとか。
前半で張り巡らされた伏線をちゃんと後半で回収しているところが素晴らしい!

ただ、映画の中できちんと説明されていない設定とかがあって、その辺りはちょっともったいない。
三葉のお母さんのことやおばあちゃんとこと。
女の姉妹しかいないとこととか。

映画で登場する場所が今聖地として大変盛り上がっているとのことで
一応舞台は岐阜県の飛騨市ということになっている。
でも実際に糸守町という町はなく、いろいろな場所の寄せ集めのようです。
例えばあの湖は長野県の諏訪湖がモデルだとか。
そして東京の風景も実際の場所がモデルになっていて、特にあの印象的な階段の場所は四谷の須賀神社。
そりゃあ、あそこまで忠実に再現されていたら、好きな人は行くよね。

高校生って何かいいよね、っていつも思うけれど、それはやっぱり日本で高校に通ったことがあるからなんだと思う。
アメリカの高校生ってなんか全然違うもん。
つまり、この映画をみて感じる郷愁のようなものは、日本で高校生をやったことがある人にしか本当の意味では伝わっていないんじゃないか、と思う。
まあ、ビバヒルを見てアメリカの高校生に憧れるような気持ちで世界の人達は見ているのかもしれないけど。
とにかく田舎の風景も都会の風景も、日本ってあんなに美しかったんだなぁと思わせる、映像の美しさはすごい。
それだけでも映画館で見る価値はあると思う。

今回声優陣も素晴らしい
私は基本的にアニメに俳優を起用するのは反対派だったけれど、この映画は違う!
みんな素晴らしかったです。
主役の2人はもちろんのこと、力の抜けた長澤まさみも、貫禄さえ感じる成田凌も良かった!
浮いている人が誰一人としていないという珍しいアニメでした。

そして音楽までもが計算しつくされていて素晴らしい
PVかと思わせるような曲の入り方とか。
特にテーマ曲の 「前前前世」なんかは「ここでそれか!」とゾクゾクしたよ!
なぜか映画の主題曲って、予告編とかで映像と一緒に見ているのに、 実際の映画ではエンディングにしか起用されてなくてがっかり!っていうケースが多いけれど、この映画にはRADWIMPSの曲が贅沢に散りばめられていて、満足!
いや、もっといえば、「前前前世」は何度でも使って欲しかったけど。

そこまで絶賛しといてなんで★三つなのかというと・・・。
素晴らしかったよ。
素晴らしかったんだけれど、やっぱりいろんな映画の大好きなところが集まって楽しめたけどそれ以上にはなれなかったというところ。
予想を裏切る展開だけれど、予想通りにまとまっていて、安心して観ることができるけれど、もっとワクワクが欲しかった。
前評判がよかっただけに、欲張り過ぎたのかもしれません。
ただ、絶対に見た方が良い!それは言える。
特に大林監督の映画を見たことがない人達にはとても新鮮で刺激的であることは間違いないし、心に残る名作になること間違いなし!です。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
是非映画館でネタバレなしで見てほしい!
日本が誇れるアニメ映画であることは間違いない!


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コクリコ坂から (2011) 364本目

学生に部室を任せるとこうなるの図 コクリコ坂から

出演:
松崎 海役 長澤まさみ
松崎 花役 竹下景子
風間 俊役 岡田准一
徳丸理事長役 香川照之

監督:
宮崎吾朗
お勧め度★★★☆☆

10代のころは、私もティーンズ小説を漁るように読んでいた時期がありました
その中でも好きだったのが神埼あおいの「ヨコハマ指輪物語」。
ヨコハマなんて行った事なかったけど、恋愛とファンタジーが織り成すワクワク小説で、好きだった。
そして、挿絵も素敵だったし。
だいたいティーンズ小説って表紙絵とかが魅力的じゃないとなかなか手に取らないからね
そして、その挿絵を描いていたのが、高橋千鶴先生。
なんと、「コクリコ坂から」の原作漫画を描いている人だと映画を見た後に知ってびっくり!
てなわけで、この映画。

松下海は高校生ながら、海の見える丘に立つ、コクリコ荘を切り盛りしていた。
海の日課は毎朝、」朝鮮戦争で亡くなった父のために旗を揚げること。
海の高校にある「カルチェラタン」とう男子文化部の部室等の取り壊しを巡り、出会った男の子、風間俊。
海はしだいに風間に惹かれていくが、二人の間にある衝撃の事実を知り・・・。

時代背景が60年代ということで、いろいろと初見だとわかりづらいところもあり、ごめんなさい聞き取れない台詞が多くて日本語字幕をつけてしまった・・・

カルチェラタンとか、ヤマとか、みんな普通に言っているけど、いったい何?って感じ。
映画を見ていると、カルチェラタンがどうやら男子の部室棟だということがわかってくるんだけど、カルチェラタンってそもそも何?
どうやらパリのカルチェラタン地区とリンクしているようだけど、なんだかサウンドがいいから、ただ言いたいだけなんじゃないか?って思っちゃった。
他にも旗の意味とかもぜんぜん説明がないので、その意味を知ってみるとまた面白いかも。

そして、主人公。
メルという奇妙な横文字で呼ばれていて、本当の名前は「海」らしいんだけど、みんななんの疑問もなくメルと呼んでいる。
これに関しても説明がまったくなく、です。
調べてみるとフランス語の「ラ・メール」からきているらしいって、知るか!!

しかもこのメルちゃん、高校生なのに、一人で大勢の食事を作ったり、家のことばっかりして、本来高校生が楽しめるはずの部活とか恋愛とかがなかなか楽しめてない。
メルちゃんだけでなく、そのほかにも二人の幼い兄弟をのこして留学してる母親って・・・

いったいどこのアホな母親だよ!

こんなお母さんいるの?
海がお母さんを想うシーンがあるんだけど、ただただ可哀相。
まあ、そういう困難を乗り越えて、っていうことなのかもしれないけど。

そして、この映画のちょっとしたエッセンスになっている「好きな人がもしかしたら私と兄妹かもしれない」設定。
ちょっとびっくりしたけど、少女マンガではよくある設定。
結構この手のストーリーは読んだなぁと。
少女マンガじゃないか!と思ったら、本当に「なかよし」に連載されていた少女マンガだった・・・!

しかもこんな人生のビックイベントを1時間半で解決しようなんて短すぎ!

彼との間のいろんな葛藤とか、そういうの、引っ張って引っ張って核心に迫るのが少女マンガの醍醐味なのに、意外とあっさり決着つきます。
まあ、時間制限あるからね。
というか、映画にするには無理があったのかも。
もっと見たかったよ。

ただ、確かに、風間君、素敵
風間君が自転車に乗っていて、メルの腕をぐっと引き寄せるシーンが素敵だった~!
他にも好きなシーンはカルチェラタンをみんなで掃除したり、メルがお料理つくったり、ジブリ独特の表現が良いシーンがありました。
欲を言えば、長澤まさみはもう少し高校生らしい演技の声優がよかったなぁ。
ところどころ棒読み感がすごく気になった。
特に風間君との大切なシーンでいまいち乗り切れていない感があった。
まあ、あれが彼女の演技なんだよ、と言われればそれまでだけど。
あと、徳丸理事長の香川照之がガラガラ声過ぎて笑った。
それと、最後の徳丸理事長の「新しい部室棟は・・・」っていうセリフ、表現があいまいすぎてもし私がその場にいたら、「えーと、それって、どういう意味ですか?」と二度聞きしていたに違いない

それともう一つ、最後に生徒が歌いだすシーンでおそらく手嶌葵が最初の生徒の歌声を担当してるのだと思うのだけど、

あんなささやき声の生徒が歌の最初の音頭を取るかよ!

いくらジブリが手嶌葵ラヴでも、あれはひどい。
普通は元気な歌声でみんなを先導するもんでしょ?
劇中の手嶌葵の歌はすばらしいし、映画のイメージにもピッタリしているけど、ここだけは違う!って思った。

全体を通してきゅんきゅんする感じのさわやか映画ですが、なぜ風間君とメルが急に急接近したかがいまいち納得いかず、恋愛映画としては、リアル感に欠けるのが残念。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
ジブリ映画ファンはもちろんのこと、熱血高校生達の感じや、昭和の日本の感じが好きな人にはオススメ。


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Author:ロココ
いらっしゃいませ。カフェへようこそ!
ここでは素人目線で映画について言いたい放題、アメリカから映画レビューをお届けしています。→日本に帰国しました!
基本はネタバレなし!ゆっくりしていってくださいね。
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