それでも夜は明ける (2013) 12 YEARS A SLAVE 107本目

本当のアメリカの姿 それでも夜は明ける (12 YEARS A SLAVE)
日本公開は2014年

出演:
ソロモン・ノーサップ/プラット役 キウェテル・イジョフォー
エドウィン・エップス役 マイケル・ファスベンダー
サミュエル・バス役 ブラッド・ピット

監督:
スティーヴ・マックイーン
お勧め度 ★★★☆☆
あらすじは下記アマゾンリンクをご参照ください。

今週はアカデミー賞ウィーク!ということで、2014年第86回アカデミー賞9部門にノミネートされ、作品賞、助演女優賞、脚色賞を受賞した作品。

アメリカはいろんな人種の人がいるから、いろんな人達と知り合いになれる
確かにそうなんだけれど、よーく見てみると、実は人種でグループに分かれているなって感じる時がある。
外国人は当然外国人同士で固まりたがるというのはそうだろうけれど、実はアメリカ人でもそういうことが多くおこっている。
もちろんある一種の人種が多数を占める州は当たり前として、例えばカリフォルニアでもよーく見てみると、白人は白人同士でつるみ、黒人は黒人、アジア人はアジア人同士というグループができていることが多い。
夫婦を見てみても、白人同士、黒人同士というカップルが多い。
もちろん、そうじゃない人もいる。
でも私はもっとアメリカっていろんな人種の人が入り混じって仲良くいているもんだと思っていたから、実はそうじゃない、と知ったときは結構ショックだった
ほら、ドラマ「GLEE」でもあったでしょ、メルセデス(黒人の女の子)がサム(白人の男の子)と付き合うって時。
一番の問題は彼女が白人のボーイフレンドを持つってことだった。
差別ではない、でも区別はある。
いや、正直言って差別もある。
アジア人だって差別されている。

1841年、ニューヨーク州サラトガに自由黒人であるソロモン・ノーサップがバイオリンで生計を立てていた。
ある日彼は2人の男に騙され、奴隷として売り飛ばされてしまう。
彼が過ごした出会い、別れ、苦痛と裏切りの12年間の奴隷生活の物語。

凄まじいです!

とても見ていられないシーンが多い。
これはソロモンの自伝を元にした映画です。
実話ということだけれど、そうだとしたら、本当にひどい。
ただ、ソロモンは自分が奴隷になる前、使用人である黒人と自分の間には区別があると思っている。
つまり、この時代(いや、いつの時代もだろうけど)、黒人と白人の間に差別があり、黒人同士でも区別があり、白人の中にも区別があった。

中には良い白人の主人もいて、売り飛ばされそうになった使用人を引き取りに来てくれたり、ソロモンの才能を認めてくれたり、話を聞いてくれたり、助けてくれたり。
でもそうじゃない人間とも思えない扱いをする主人がいる。
その代表であるエドウィン・エップス役のマイケル・ファスベンダーはその主人の気持ちはとても複雑なものがあったはず、と言っている。
確かに、エップスはとても屈折していて、いったい自分がどうしたいのかわかっていない感じだった。
マイケルは同時に、彼には「人種差別」という概念すらなかったと言っているけれど、私から見れば単に怒りや憎しみを「自分には絶対に逆らわない黒人」にぶつけていただけで、多分現代に生きてたらDVや動物をいじめるロクでもない人間に違いない。
単に対象が変わっただけだから、結局エップスはどう擁護しようとしても最低な人間であることに変わりないと思う。
それを時代のせいにしてはいけない。

さて、監督のスティーヴマックイーン。
あれ?どこかで聞いたことある名前だなぁと思ったあなた!
いえ、全然違う人です。
彼はこんな感じの人↓
300px-Steve_McQueen_at_TIFF_2013_(cropped).jpg
あれ?映画俳優のあの人と同じ名前
実は彼の名前が映画俳優の名前と同じになった理由は、彼が生まれた時、病院でマックイーンという苗字が書かれたベッドに寝ていて、看護婦が勝手にマックイーンと言えばスティーヴと思ったのか、「スティーヴ」と呼んでいた。
それを聞いた母親が「この子はスティーヴじゃないんだけど・・・。まあ、でも結構いいわね」(ってハッキリ言ったかどうかは不明)ってな感じでスティーヴとなったそうです。
フルネームは2人とも違う名前が入るので、別の人とわかるけれど、スティーヴだけだとびっくりしちゃうよね~

2時間ちょっとの長丁場です。

でも、なんにもない余韻のシーンが多い!

まあ、芸術的な映画を作りたかったんだろうけれど、そこんとこ、もう少しサクサク行ってくれたら、たぶん、2時間以内に収まったと思う。
ただ、唯一死んだ友人を埋葬した後に歌を歌って弔うシーンはこれでもか!と長いことで、ソロモンの気持ちの高ぶりが強く伝わった
ゴスペルにこんな悲しい響きがあったなんて、私は今まで考えもしなかったよ。
いやあ、重い映画だったよ。
でも、最後スッキリと終われます。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
アカデミー賞作品賞だけはある。
でも・・・私は一回見たら、いいかな・・・?


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

基本的に、原題とかけ離れた陳腐な邦題は好きではないのですが、"12 Years a Slave"につける邦題は難しいですね。
「トゥエルブ・イヤーズ・ア・スレイブ」も「奴隷生活12年」も商業的にはどうかと思うので仕方ないのでしょうかね。

内容は、、子供の頃見たクンタキンテでお馴染みの「ルーツ」がおとぎ話に思えるくらい奴隷制度の悲惨さ・残酷さが鋭く描かれていました。無理やり感動させようとしていないラストの抑えた演出もよかったです。

Re: No title

確かに邦題って難しいですよね。
この邦題は結構いいなぁと思うのですが、少しポジティブすぎるでしょうか?

本当に見ていて辛かったです。
今でも人種差別が根強く残るアメリカ。
最近は特にこの手の事件が多いので、これもアメリカの歴史的背景が原因なんだなぁと強く思います。
でも、こういう事実を知ること、伝えることが映画の1つの役割でもあるので、目を背けないで見ないといけないなぁと思いました。


AMERICAN ULTRA

そうですね。良く考えてみると、陳腐ではなくそれなりにいい邦題でした。ただ、主人公の夜は明けたけど、他の人は?と考えるとちょっと、というところはあります。

ところで関係ないですが、今朝、スティーヴン・キングが

Saw AMERICAN ULTRA last night, and loved it.

と、ツイートしていたので、YouTubeでトレーラーを観たら、コメディ版ボーン・アイデンティティという感じで少々、B級っぽい香りがしますが、面白そうでした。
日本で公開されたら観たいと思います。

Re: AMERICAN ULTRA

確かに良い所だけを取った邦題みたいになってますよね・・・。

おー!
American Ultraですね!
映画館でトレイラーを見た時に、「こういう映画ってあったなぁ」って思ったんですが、おっしゃる通り、ボーンアイデンティティーをカッコ悪く(?)した感じでしょうか(笑)
残念ながらアメリカのrotten tomatoesの評価があまり良くないので日本公開大丈夫でしょうか?
でも、クリステン・スチュワートが出演しているので、集客はできると思うのですが・・・。
キング先生が面白いって言ってるんだから、面白いはず!
映画館に行けたら見てみます!

というかキング先生はツイッターやってるんですね。
私は多少PCナードではありますが、一般人がツイートすることの意味がよくわかっていないので、ツイッターには手を出せずにいます・・・。
キング先生、ツールを使いこなしてますね!さすが!

関連タグ

お勧め度★★★☆☆ デヴィッド・ストラザーン マット・デイモン ジョアン・アレン ポール・グリーングラス ジュリア・スタイルズ ミラ・ジョヴォヴィッチ エヴァ・アンダーソン ローラ アリ・ラーター ポール・W・S・アンダーソン お勧め度★★★★☆ フランカ・ポテンテ ダグ・リーマン クリス・クーパー 新海誠 吉岡秀隆 萩原聖人 南里侑香 鈴木千尋 武藤寿美 サム・ニール ローラ・ダーン アレッサンドロ・ニヴォラ ティア・レオーニ ジョー・ジョンストン ウィリアム・H・メイシー ジェフ・ゴールドブラム スティーヴン・スピルバーグ ヴァネッサ・リー・チェスター リチャード・アッテンボロー ジュリアン・ムーア ヴィンス・ヴォーン ウィル・フェレル アダム・マッケイ ポール・ラッド フレッド・ウィラード デヴィッド・ケックナー クリスティナ・アップルゲイト スティーヴ・カレル テリーサ・パーマー エリクソン・コア ルーク・ブレイシー レイ・ウィンストン エドガー・ラミレス 滝藤賢一 二階堂ふみ リリー・フランキー 吉田羊 福山雅治 大根仁 ダンカン・ジョーンズ ヴェラ・ファーミガ ミシェル・モナハン ジェイク・ジレンホール クロエ・グレース・モレッツ マット・リーヴス コディ・スミット=マクフィー ディラン・ミネット 坂口健太郎 橋本愛 佐々木蔵之介 中村義洋 竹内結子 D・J・カルーソー ビリー・ボブ・ソーントン シャイア・ラブーフ 上白石萌音 成田凌 神木隆之介 長澤まさみ ダコタ・ファニング リチャード・ギア テオ・ジェームズ エミリー・ブラント セドリック・ニコラス=トロイアン シャーリーズ・セロン クリス・ヘムズワース ジェシカ・チャステイン ローズ・バーン オスカー・アイザック エヴァン・ピーターズ ブライアン・シンガー ソフィー・ターナー タイ・シェリダン ジェニファー・ローレンス ジェームズ・マカヴォイ マイケル・ファスベンダー ニコラス・ホルト ヒュー・ジャックマン クリストファー・ウォーケン タロン・エガートンお勧め度★★★★☆ デクスター・フレッチャー ヤーロー・チーニー 永作博美 設楽統 沢城みゆき クリス・ルノー 日村勇紀 岡田准一 竹下景子 香川照之 チャニング・テイタム ジョシュ・ブローリン スカーレット・ヨハンソン ジョナ・ヒル ジョージ・クルーニー イーサン・コーエン ジョエル・コーエン アンドリュー・スタントン アンガス・マクレーン 柴田恭兵 木の実ナナ 吉川晃司 夕輝壽太 村川透 仲村トオル 浅野温子 舘ひろし ダニー・デヴィート ミシェル・ファイファー ティム・バートン マイケル・キートン ロバート・ウール キム・ベイシンガー ジャック・ニコルソン パトリック・ウィルソン フランセス・オコナー ジェームズ・ワン チャーリー・コックス マキシン・ピーク フェリシティ・ジョーンズ ジェームズ・マーシュ エディ・レッドメイン ピーター・ウェラー イアン・ホルム デヴィッド・クローネンバーグ お勧め度★★☆☆☆ ジュディ・デイヴィス セス・ローゲン ザック・エフロン デイヴ・フランコ セレーナ・ゴメス ニコラス・ストーラー サクソン・シャービノ サム・ロックウェル ギル・キーナン カイル・キャトレット ケネディ・クレメンツ ローズマリー・デウィット オリヴァー・ロビンス ヘザー・オルーク レイグ・T・ネルソン クジョベス・ウィリアムズ ドミニク・ダン トビー・フーパー エイミー・ポーラー ピート・ドクター ロニー・デル・カルメン ウィル・ポールター トム・ハーディ レオナルド・ディカプリオ 小栗旬 山田孝之 高嶋政宏 水原希子 柴咲コウ 古田新太 向井理 濱田岳 ナオミ・ワッツ アーミー・ハマー ケビン・コスナー ジェニファー・ガーナー ジョセフ・ファインズ チェン・カイコー ヘザー・グラハム ゲイリー・オールドマン トミー・リー・ジョーンズ コリン・サーモン アリエル・ブロメン アマウリー・ノラスコ マイケル・ピット ガル・ギャドット ライアン・レイノルズ アンソニー・ホプキンス アントン・イェルチン デヴィッド・モース スティーヴン・キング スコット・ヒックス ミカ・ブーレム ジェレミー・デイヴィス スティーヴン・シャインバーグ マギー・ギレンホール ジェームズ・スペイダー ラナ・ウォシャウスキー リリー・ウォシャウスキー ショーン・ビーン ミラ・クニス ジョーイ・ファトーン ニア・ヴァルダロス ジョエル・ズウィック イアン・ゴメス ジョン・コーベット ジョン・ヘダー ウィル・スペック ジョシュ・ゴードン スー・チー ジェイソン・ステイサム ルイ・レテリエ カーク・ジョーンズ ジョン・ステイモス イモージェン・プーツ ジェレミー・レナー ファン・カルロス・フレスナディージョ キャサリン・マコーマック ダニー・ボイル ロバート・カーライル ベン・アフレック ザック・スナイダー ガル・ガドット ダイアン・レイン ジェシー・アイゼンバーグ エイミー・アダムス ヘンリー・カヴィル アンセル・エルゴート マイルズ・テラー シャイリーン・ウッドリー ロベルト・シュヴェンケ ショーン・アンダース マーク・ウォールバーグ リンダ・カーデリーニ トム・ハンクス マーク・ライランス エドワード・ジェームズ・ハイランド エイミー・ライアン オースティン・ストウェル マイケル・ペーニャ リドリー・スコット 

プロフィール

ロココ

Author:ロココ
いらっしゃいませ。カフェへようこそ!
ここでは素人目線で映画について言いたい放題、アメリカから映画レビューをお届けしています。→日本に帰国しました!
基本はネタバレなし!ゆっくりしていってくださいね。
リンクフリー、TB大歓迎、古い記事でも気軽にコメントして下さい。

PR
クリックしてね☆
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
メールフォーム
コメント欄にはちょっと書きずらいなぁ・・・という方!お気軽にメールください☆

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR