キャロル (2015) CAROL 306本目

美しくはあるけれど キャロル (CAROL)
(日本公開は2016年2月)
Carol_film_poster.jpg

出演:
キャロル・エアード役 ケイト・ブランシェット
テレーズ・ベリベット役 ルーニー・マーラ
アビー・ゲルハルト役 サラ・ポールソン

監督:
トッド・ヘインズ
お勧め度★★★☆☆

英語で"gay"というと、男性同士の同性愛者の事と思われがちだけれど、女性も同様にgayと言います。
つまり、この一言ですべてを表している。
でも町で見かけるのは圧倒的に男性同士。
いや、たぶん、女性同士の場合、カップルかどうかわかりずらいというだけだろうけど。
どちらかというと男性同士にばかりフォーカスが当るので、女性同士のことを忘れられがち。
誰でも一度は通る道(持論)と言われている同姓に対する恋心。
そして、それが過ぎ去って異性に関心が向くようになると、なぜかその心を忘れてしまう。
逆に大人になってから、自分自身の中に眠っていたその気持ちを思い出す人もいて・・・そういう話。

1950年代のニューヨーク。
テレーズはデパートのおもちゃ売り場で働いていたが、実は写真家になるのが夢だった。
ある時売り場に現れた美しく気品あふれるキャロルを見かける。
どうしても目が離せない。
彼女が忘れた手袋を届けてから2人の物語が始まって・・・。

とにかくいろんな賞にノミネートされたり、受賞したり、絶賛されていたこの映画。
いや、実はストーリー全然知らないで見ちゃったの。
いきなり最初から怪しげな雰囲気のキャロル。
話の筋はすぐに把握できました。
そして、どんだけ胸キュンで美しい物語なのかと、かなり期待してましたが・・・、

何か全然感情移入できなかった!

それは私がgayではないからなのか、いや、それでも男性同士の映画とかは結構胸キュンすることがあるから・・・
やっぱり私が女だからなのかなぁ?
とにかく、二人が恋に落ちる過程が良くわからなかった。
まあ、一目惚れ?なんだろうか?
これが運命ってやつ?
たしかに冴えないデパートの店員のテレ―ズが超絶に美しく、艶やかな魅力をたたえたキャロルに恋する気持ちはわかる気がする。
私もケイト・ブランシェットが店にきたら、目が離せないよ!
でも、キャロルがテレーズを選ぶ理由がイマイチ不明。
キャロルが彼女がゲイと初めから見抜いて(よく彼らにはわかるとか言うけど)、心惹かれたのか。
それとも、只単に寂しい気持ちを埋めたかっただけなのか?
キャロルは美しくて、艶やかだけど、その辺りが胡散臭い。
まあ、恋に理屈なんてない、と言えばそれまでですが。
おそらくキャロルの過去には描かれていないいろんなこと(結婚したこと、子供を持ったこと、好きな人がいたことなど)があったんだろうけれど、その辺りはあまり語られず。
だから、普通の恋愛映画以上に納得がいかなかった。
雰囲気だけで、最後まで押し通してしまっていた。
ただ、その雰囲気っていうのが素晴らしい
50年代のニューヨークという設定もそうだし、ロードトリップやキャロルの身のこなし、身に着けているもの、車、レストラン、すべてがとても気品あふれて輝いている。
そして、テレーズ役のルーニー・マーラのヌード姿も美しい
ちょっとしか見えないけど、ケイト・ブランシェットのヌードも負けずに美しいです!

このままこの雰囲気のまま終わるのかなぁ?と思ったら、途中ちょっとした修羅場があります。
しかもうまいこと伏線を張っていて、全然気が付かなかった!
やられました。
その辺り、ちょっと緊張感があって、良かった。

今回キャロルの友人アビー役で出演しているサラ・ポールソン。
Sarah_Paulson_12_Years_a_Slave_55_cropped.jpg
結構好き。
「アメリカンホラーストーリー」でもゲイ役だったなぁ・・・。
私生活でもチェリー・ジョーンズと付き合っていた時期があり、彼女もゲイ。
そうなるとそういう役が多くなるのかなぁ?
出演シーンが少ないですが、印象深い女性です。

この映画はパトリシア・ハイスミスの小説『The Price of Salt』を原作としています。

もちろんこの小説自体はフィクションなんだけれど、パトリシア自身も同性愛者であることが知られていて、おそらく自分を投影していたのではと思う。
パトリシア・ハイスミスといえばリプリーシリーズで有名な作家。
最初にこの小説が出版された時は別名義(クレア・モーガン)として出版されていたという事からも、今でこそ、別にどうってことない話題だけれど、この時代ではこういうトピック自体がセンシティブな話題だったんだろう。
しかもかなり前から映画化の予定があったこの映画がなかなか実現せず、やっと映画化された。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
美しい映画ではあるんだけれど、皆が絶賛するほどではなかったと感じた私。


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キャロル

恋に落ちた相手はキャロル 公式サイト http://carol-movie.com 原作: キャロル (パトリシア・ハイスミス著/河出文庫)監督: トッド・ヘインズ  「ベルベット・ゴールドマイン」 

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