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インヒアレント・ヴァイス(2014) INHERENT VICE 316本目

混乱させる映画 インヒアレント・ヴァイス(INHERENT VICE)

出演:
ラリー・“ドック”・スポーテッロ役 ホアキン・フェニックス
クリスチャン・F・“ビッグフット”・ビョルンセン役 ジョシュ・ブローリン
コーイ・ハーリンゲン役 オーウェン・ウィルソン
シャスタ・フェイ・ヘップワース役 キャサリン・ウォーターストン
ペニー・キンボル役 リース・ウィザースプーン

監督:
ポール・トーマス・アンダーソン
お勧め度★★☆☆☆

アメリカの70年代といえばヒッピーブーム。
自由と愛とセックスとマリファナの時代。
そして、2010年代にまたマリファナ時代が戻ってきた?!
最近すれ違うとものすごいマリファナ臭がする人がいる。
たぶん吸っている本人は気が付いてないんだろうなぁ。
スカンクと同じ匂い
外でもスモークフリー(完全禁煙)のパティオとか、公園が増えているというのに。
マリファナはタバコよりも体に悪くないと言われているけれど、この映画を見たら、マリファナも人間をダメにするなぁと思わせるよ。

私立探偵のドック。
ある日昔の彼女シャスタが訪ねて来る。
彼女の恋人、ミッキー・ウルフマンを探して欲しいという依頼を受けるドック。
調べていくうちに、その他の依頼とのつながりが出てきて・・・。

2時間半という長丁場というのもありますが、

とにかくわかりにくい!

この映画はとても評価が髙い映画だったから、かなり期待して観ましたが、どうみても、わかりにくい。
確かに他にはない映画って感じではあるけれど、登場人物が多くて、しかも会話が多く。
その会話も、「これ、本当に必要な会話なの?」とか言い回しが遠回し過ぎて「いったいどういう意味なんだよ!」と思うシーンが続出。
そういう意味では何度も見たくなる映画なんだけれど、いかんせん、2時間半なので、そう何回も集中しては見れません
と、いいながら、今もまたもう一度見ながらこのレビューを書いている私。

この映画は有名なアメリカの作家トマス・ピンチョンの小説「LAヴァイス」(Inherent Vice)が元になっている映画です。

小説もわかりにくいらしいけど。
映画も同じくらいわかりにくい。
最初、元カノのシャスタからの依頼であるミッキー・ウルフマンを探すのかと思いきや、ブラック・ゲリラ・ファミリーのタリク・カヒールルからチャーロックを探して欲しいという依頼を受ける、でもこれが実はミッキーのボディーガードだったり、次にホープという女性から死んだと聞かされていた旦那、コーイの行方を追ってほしいと頼まれ、これもいつの間にかドックが追っている事件と関係していたり・・・。
偶然にもいろんな事件のピースがはまってミッキー探しに繋がっていきます。
その間にも今までドックが請け負った過去の仕事の依頼人や、友達とか、知り合いとか、とにかく沢山人が出てきて、「なんだこれ?」と思っていると、実はみんなそれぞれに事件にかすっている。

でもこれ、サスペンス映画ではありませんよ!

少なくとも、私にとってはサスペンス映画ではなかった。
なんだかいろんな人がいろんな情報をもってくるんだけれどって感じが全然ないの。
ドックはいつも丸腰だし、なんだか冗談みたいに人に近づいていって、そしたら偶然自分の探してた物を見つけた、って感覚です。
これ、不思議な感覚。
この辺りのユルイ感覚が評価されている映画なのかも。

訳の分からないシーンも沢山あります。
急にドックが写真をみて大声をあげたり、ビッグフットにタコ殴りにされたり、ビッグフットがなぜか日本食レストランでパンケーキを食べていたり、その店では「上を向いてあるこう」が流れていたり、ビッグフットが変な日本語使ったり、いつの間にかシャスタが現れたり、消えたり、シャーロックの妹とか言う人が訪ねて来たり、ドックってあだ名だから医者なのかと思ったら私立探偵だったり、それなのに、事務所は病院の中みたいな所にあったり、変な子供がヤク取引に参加してたり・・・。
とにかく、これ何?っていう事が多いのに、最後はなんとなく解決してる。

この映画の舞台となっている"Gordita Beach"は実在しない地名です。
でも、これ、南カリフォルニア、LAの近く、マンハッタンビーチが舞台。
建物のロケーションなんかもLA付近です。
弁護士とドックがランチで立ち寄ったサンペドロのレストランはロングビーチに実際にある、"The Chowder Barge"というレストラン。
(ホームページはこちら)
「テキーラゾンビ」っていう凄い名前のカクテルを注文している(ウェイトレスのおすすめ!)
70年代という時代設定だけれど、うまい事映画で使われています。

今回主役のドック役、ホアキン・フェニックス。
Joaquin_Cannes_20002_cropped.jpg
リバー・フェニックスの兄だけど、なんだかヒゲもじゃだし、ださい。
でも、瞳が綺麗。

以外にもいろんな俳優が登場するこの映画。
特にコーイ役のオーウェン・ウィルソン。
Owen_Wilson_Cannes_2011.jpg
小声で話してばっかりでイライラする!

そしてペニー役のリース・ウィザースプーン。
Reese_Witherspoon_at_TIFF_2014.jpg
なんでドックと仲よくしているのか全く不明。
とにかく頭よさそうなのに、仕事している時とドックの部屋にいるときの顔が違いすぎる!

さて、結局この映画、なぜそんなに評価が髙いのか。
音楽や撮影技法や70年代アート的な要素もあるのかも。
とにかくストーリーとしてはふわっとしてる。

ちなみに「インヒアレント・ヴァイス」とは?
これは保険用語で保険会社が保険の支払いを拒否できる、そのもの自身が固有で持っている性質のこと。
まあ、だからなんだ、って話だけれど。
もちろん映画の中でこれが何を意味しているか説明している部分があります。
でも、その説明を聞いても、全然ピンとこないという不思議

この映画、面白かった!という人がいたら、どのあたりが良かったか、教えてくださいな。
かなり人を選ぶ映画です。
楽しい、ワクワクする映画を見たい!という人にはオススメできません。
何か新しい感覚を味わいたいという人にオススメ。


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