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ブリッジ・オブ・スパイ (2015) BRIDGE OF SPIES 246本目

終わってみれば結構あっけない話 ブリッジ・オブ・スパイ (RIDGE OF SPIES)
(日本公開は2016年1月8日予定)
Bridge_of_Spies_poster.jpg

出演:
ジェームズ・ドノバン役 トム・ハンクス
ルドルフ・アベル役 マーク・ライランス
メアリー・マッケナ・ドノバン役 エイミー・ライアン
フランシス・ゲーリー・パワーズ役 オースティン・ストウェル
アール・ウォーレン役 エドワード・ジェームズ・ハイランド

監督:
スティーヴン・スピルバーグ
お勧め度 ★★★★☆

アメリカはステーキが有名だけれど、その中でも私が感動した店はサンディエゴにあるDonovan's Steak and Chop House 。
サンディエゴ、ラホヤそしてフェニックスに三店舗あります。
何が素敵って、やっぱりサービス。
きちんとした服を着ていたからかもしれないけれど、サーバーのお兄さんは私たちを大切なお客様としてリスペクトを持って接してくれる。
その他にも沢山の高級ステーキ店に行ったけれど、時々、団体客のすぐ横の席に座らされたり、予約をしているというのに、店の後ろの方に座らされたり、サーバーが明らかに素人みたいなテーブルに通されたり、繁盛しているのはわかるけれど、食事をせかされたり・・・
食事の前にそういう事が凄く気になる私。
もちろんドノバンズのステーキは最高に美味しいんだけれど、たぶん他の店もそれなりに美味しかったはず。
それでもやっぱりがっかりなサービスだった時は味が格段に落ちると感じるから不思議。
特に私たちを観光客と間違えて、どうせ英語がわからんだろうと、今日のお勧めを説明しなかったりした場合、悲しくなる。
近くのテーブルで説明しているのを聞いているので、そういう扱いを受けた時はすぐにわかる。
そういう意味でその時のドノバンズのサービスでは、サーバーが私たちとちゃんと話をして、好みを聞いてくれるという、まあ当たり前のサービスなのですが、その感じがとても良かった。
常に優雅な動きと話し方で、私たちを楽しませようという精神が感じられて、入り口を入った時からそういう特別な感じがあった。
また行きたいなぁドノバンズ。
ってなわけで、ドノバンと聞くとステーキ屋を思い出す私。

ジェームズ・ドノバンは保険会社の弁護士。
ある日、ロシア人スパイの弁護をすることになってしまった。
風当りの強い世間と自分の仕事との狭間で悩みながらも、仕事を全うする。
そしてその事が後にソ連でのアメリカ人捕虜パワーズを救い出すという大きな任務を担うきかっけとなる・・・。

スピルバーグ+トムハンクス+コーエン兄弟とくれば、話題作になる事は確実。
実際にかなり評判のいいこの映画。
歴史的、政治的映画っぽかったので、ちょっと小難しい映画かな~?と二の足を踏んでましたが・・・、

なかなか面白い!見ごたえあり!

やっぱりスピルバーグ。
エンターテイメント性を高めた映画に作り上げています。
ちょっとしたところに笑いどころを入れているのも良かった。

この映画は実話を基にして作られています。
実際にドノバンがアメリカ人捕虜とロシア人スパイを交換するという交渉の任務を任される、という話。
でも、それだけでなく、偶然情勢が不安定だったドイツで拘束されていたアメリカ人大学生をも救おうと働くというとこが面白いところ。
本当にドラマのような事実の映画です。

ただ、真実かもしれないけれど、ロシア人スパイに対するアメリカの尋問と、アメリカ人捕虜に対するロシアの尋問(いや、これ、ほとんど拷問ね)があまりにも違いすぎて、当たり前だけれど、アメリカよりの演出になっているのが、ちょっと鼻についた。
交渉の地はドイツ。
当時はちょうどベルリンの壁ができた時で、よく考えたら、1つの国がたった壁一枚で二つの国になるってまるでラノベのような設定。
これが30年近くも存在していたなんて本当に今では信じられない。
そして、壁を乗り越えようとして射殺される人々の様子は本当にショッキングです。
ただ、実際にはドノバンはその様子を見ておらず、これは映画だけの演出。
最後にアメリカ国内で子供たちが庭のフェンスを飛び越える様子と比較して、「あー、やっぱアメリカいいわー」(とは言ってないが)みたいな演出があるのも鼻につく。
パワーズはスパイとしてソ連に行ったわけで、目的は同じなのに、なにかアメリカが英雄的な感じの演出になっている。
まあ、しょうがないけどね。
1つだけ面白いのはこの映画でのCIAの立場。
ここだけは全然英雄的な演出がされていない、むしろ都合の良い政府の犬って感じの空気を出していて良かった。
そして、トムハンクスのちょっと困ったような眉間の皴もあまりに見過ぎると鼻につく

ロシア人を弁護していた時とアメリカ人捕虜との交換に尽力していた時との民間の反応の違いも、すごく解り易くてよかった。
人間ってこんなもん。

でも終わってみるとドノバン、たいして交渉してないんじゃない?と思うかもしれない。
はるばるドイツまで行ったり、しかもドイツで風邪まで引いてしまうけれど、結局CIAによってお膳立てされた中、重要人物に会いに行って、お話したってだけ。
やっぱりこの交渉の最大のポイントは、アメリカ側の持ち駒がかなりの勝ち駒だったってことなんだ。
このロシア人スパイがどの程度の人なのかはわからないけれど、ロシア側にとってはどうしても取り返したい人物だったんだろう。
でもやっぱりこの勝ち駒をどうやって使うか、その使い方を考え出したのはドノバンだったから、凄い。
そして彼の凄いところはさらにこの映画の後、ピッグス湾事件の失敗によって捕虜になった人々の開放等、他にも交渉人として功績を残しているっていうこと。
なんだかこっちの方まで映画になりそうなネタがある。

私が好きなドノバンのセリフ
“It doesn't matter what people think. You know what you did.” .
これはたぶん、自分に向けたセリフでもあるんだろうね。

そして、もう1つ私が好きなシーンは、自分は暖房も満足にないボロ屋に滞在しているのに、CIAの皆さまはヒルトンホテルに宿泊していると知って、ヒルトンのカフェでビックアメリカンブレックファストを注文するドノバン
その後のCIAの人の顔が面白かった。
こういう演出が真面目な映画なのに、硬すぎない、緩急があって見ごたえのある映画に仕上げているんだと思う。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
日本では来年公開予定。
ドノバンの活躍を映画館で確かめてください!


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