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プリズナーズ (2014) PRISONERS 490本目

子供をさらう神への冒涜を絶対に許してはいけない プリズナーズ (PRISONERS)

出演:
ケラー・ドーヴァー役  ヒュー・ジャックマン
ロキ刑事役 ジェイク・ギレンホール
ホリー・ジョーンズ役 メリッサ・レオ
アレックス・ジョーンズ役 ポール・ダノ

監督:
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
お勧め度★★★★☆

私が以前住んでいたアメリカでは、子供を一人で遊ばせることは違法だった。
常に親か、誰か保護者が一緒にいなきゃいけない。
それでも行方不明になる事件はよくあって、よく牛乳パックの横に行方不明の子供の情報が掲載されていた。
昔は日本でもよく子供たちだけでお留守番させたりしていたけど、もう今ではそれはダメなんだろうね。
子供が行方不明になる事件って、本当に定期的にニュースになるよね。
この前のキャンプ場で行方不明になった子供や、突然家からいなくなった子供。
家出だったり、SNSで知り合った人のところに行っちゃったり、どんな理由であっても見つかったならそれは本当にありがたいこと。
未だに見つからない子供たちが沢山いて、本当に悲しくて悔しい
もしも自分の子供が行方不明になったら?
そう思うととても複雑な映画です。

センクスギビングの夜。
ペンシルベニア州のとある田舎町でドーヴァー家とバーチ家が一緒にお祝いをしていた。
しかし末娘のアンナとジョイの姿が見えない。
行方不明になった2人の娘の謎を警察と父親達、それぞれの方法で追う。

この映画、とにかく長いです。
2時間30分以上ある
すごく面白くて、よくできたサスペンス映画なんだけれど、

長すぎて最初の方の伏線を忘れる

という人がいるかもしれません。
かなり重要な手がかりがちりばめられているのですが、あれ?これ何だったっけ?となったりします。
そういう人のために、この映画を見る時のポイントを!(もちろんネタバレしない程度に!)

この映画には確実に怪しい!と思われる人が2人登場します。
RV車に乗っているアレックス。
伯母さんの家にお世話になっていて、RV車を乗り回しています。
そしてもう一人がロキ刑事に目をつけられるボブ・テイラー。
この人、どうしてロキ刑事に目をつけられたのか、いまいちわかりませんが、なんとなく怪しい。

刑事の勘か!!
ロキ刑事は担当した事件すべてを解決したという敏腕刑事なので、そういうことかね?
ボブはこんな事件のさなかに家に忍び込んでみたりして、かなり怪しい行動をします。
それがなぜか、後で明かされますが、何をしに来たのかちゃんと覚えておくといいです。

そしてこの2人に共通するキーワード「迷路」。

アレックスがRVを駐車していた家は現在は空き家なのですが、ロキ刑事はその昔の家の持主にも会いに行っています。
このおばさんのお話もなかなか興味深い。
ここ、かなり序盤なので、忘れがちですが、覚えておきましょう

途中、ロキ刑事は神父の家を訪問します。
これは町の中にいる過去に幼児に対する性犯罪歴のある人を捜査する中で行きました。
犯罪者でも神父様なのね
神父様の家でロキ刑事が見るものについてはその辺りが関係しているのかもしれないけれど、深くは語られず。
とにかく、このシーンは全然関係ないようで、とても重要です。

それと2人の可愛い女の子がなぜ2人で外に出たのか。
それも重要なヒントです。

当たり前ですが、映画のすべてのシーンがこの事件の謎を解くカギになっていて、点と点が最後に見事に線になる!
長いだけあって、かなり見ごたえのあるサスペンス映画です

ただ、一つだけ、主人公のお父さんは昔看守で、自殺しているそうです。
なぜ自殺したのかは全く語られず。
ただ、それが過去にニュースになったことで、ロキ刑事は重要な情報を入手できるので、それだけのためなのかな?

主役のヒュー・ジャックマン。
Hugh_Jackman_2015.jpg
とにかくアツい男。
まあ、自分の子供が誘拐されたら、冷静ではいられなくなるだろうけれど。
でも、私が人に言われて一番ムカつく言葉"Calm down"ってやつ。

カームダウンなんてしてられるか!

あるシーンでアレックスと対峙する場面があるのだけれど、アツい男 ヒュー・ジャックマンは台本にない「ハンマーでアレックスの顔のすぐ横をなぐる」というアドリブをやったそうです。
でもその時アレックス役のポール・ダノはそのアドリブにアドリブ返しで気絶したフリをしたとか
いやあ、 ヒュー・ジャックマンも驚いたろうね。
このシーンはかなり白熱しているので、見ごたえありです。

そして刑事ロキ役のジェイク・ギレンホール。
Jake_Gyllenhaal_Toronto_International_Film_Festival_2013.jpg
実はこの映画はこの人が本当は主役なんじゃないかと思う。
人に"Calm Down"って言っときながら、なかなか解決できない事件に一番イライラしているのが彼。
そして、彼は敏腕刑事らしいのだけれど、よく見るといろんなヒントを見過ごしてる!

ちゃんと捜査してたら、すぐに解決できた事件なんじゃないの?!

と思えなくもないですが、点と点を結ぶのにはやっぱり時間がかかるみたいです。

それと、伯母のホリー役のメリッサ・レオ。
200px-Melissa_Leo_at_the_2009_Tribeca_Film_Festival.jpg
この人、私の大好きな映画「イコライザー」「イコライザー2」に出演していた!
全然イメージ違います。
流石です。

この映画、実は過去に見たことがあるなぁと思った。
でも、RV車が出てくるところだけで、全然覚えてない!
これはもしかしたら、予告編で見たのを見た映画と思っている可能性あり(こういうこと結構あります!)
と、思って観ていたら、最後の方になってくると、あれ、あれれ、そういえば、この結末知ってるかも!
となり、結局見たことある映画だった。
レビューしてなかっただけね。
でも前回見た時は結末にモヤっとした記憶があったのだけれど、今回みたら、結構納得いく結末だったよ。
インタビューでも結末についていろいろと言われていたけれど、見返してみたら、この映画の結末で十分説明されていると思いました。
もしも私のようにモヤモヤしている人がいたら、もう一度見返すことをオススメします。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
宗教的な意味が深く隠されているというこの映画ですが、宗教に疎くても、上質なサスペンスとして十分楽しめます。
ただ長い!それを覚悟して見るべし!

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チャッピー (2015) CHAPPiE 482本目

母性本能くすぐられる映画 チャッピー (CHAPPiE)

出演:
チャッピー役 シャールト・コプリー
ディオン・ウィルソン役 デーヴ・パテール
ニンジャ役 ワトキン・チューダー・ジョーンズ
ヨーランディ役  ヨ=ランディ・ヴィッサー
ヴィンセント・ムーア役  ヒュー・ジャックマン
ミシェル・ブラッドリー役 シガニー・ウィーバー

監督:
ニール・ブロムカンプ
お勧め度★★★☆☆

今までSiriちゃんの存在は全然必要としていなかったのだけれど、最近では赤ちゃんのお世話などで手が離せない時とかに、時間を確認したい時、よくSiriちゃんに聞いてます
でも、やっぱりできることが限られていて、「アマゾンミュージック聞かせて」といっても、アプリを起動できないので、聞かせてくれません。
そういう時に意地悪して「アレクサ呼んで」というと・・・
気になる方はやってみてね。(まあ、そんな大したことは言わないけど)
いつかそういう事、全部やってくれるようになるのかなぁ。
そうなったら、便利だけどなんとなく怖いような・・・。

未来のある日。
ヨハネスブルグの犯罪を減らすため、南アフリカ政府は、高性能の人工知能を半分取り入れた最先端の攻撃ロボット「スカウト」を購入した。
その開発をしたエンジニアのディオンは一方で感情を持つ人工知性の開発に取り組んでいた。
同じころ、同じ会社のエンジニアであるヴィンセントは「ムーア」の開発をしていたが、こちらが「スカウト」を上回ることができず、なかなか採用されない。
そんな中、ギャング達がこの政府のロボットをどうにかしようと画策する。

ロボット刑事と言えば元祖はやっぱり

「ロボコップ (1987)」 でしょう!

と思いましたが、こちらはAIが進んだ近未来。
完全にロボットです。
そういう意味では「アイ、ロボット」とかが近いのかな?
ロボットが知性を持つ=ロボットの氾濫的な流れを予想するけれど、この映画はそういうわけではありません。

でも単純に人間がロボットに代わっただけ

と、いうような気もする。
ロボットが生まれる時ってあんなふうに怯えたりするのだろうか?
それは人間の感性がAIに含まれているから?
ただ、周囲の環境によってチャッピーと名付けられたロボット自身が悪にも善にも染まっていく感じはまさに人間そのものだった。
やっぱり周りの友達や親の影響って大きいよねぇ。

私が子供を持つ前だったら、チャッピー、全然可愛くない、ロボットのクセに頭悪いし
とか思っただろうけれど、今や、

うん、うん、カワイイ、チャッピー、可愛いよ、マミーとか呼んで欲しいよ

みたいに、映画の中でチャッピーの母親がわりのようになるヨーランディーに感情移入しちゃいました。

ところで、なぜ舞台がヨハネスブルクなのかというと、これは監督がヨハネスブルクの人だからだろうね。
そして

なんでギャングはみんなマッドマックスみたいなの?

と思ったけれど、どうやら彼らはデフォルトでこんな感じなのか?
ニンジャ役 ワトキン・チューダー・ジョーンズとヨーランディ役のヨーランディ役  ヨ=ランディ・ヴィッサー。
330px-Die_Antwoord_Ninja_on_the_street.jpgYo-Landi_of_Die_Antwoord_during_an_interview_at_the_Coachella_Oasis_2010.jpg

2人とも南アフリカで活躍するラッパーだそうです。
手裏剣使うからニンジャか?と思ったら、この映画に関係なく、むしろ彼らのステージネームからこの役名がついたみたい。

正直お二人の事は存じ上げておらず、なのですが、そんな中、ロボット会社の社長役にシガニー・ウィーバー、ライバルのエンジニアに ヒュー・ジャックマンを従えることで、厚みのある映画に!

これ、ホント、チャッピーの成長物語だけでは到底映画にはなりませんが、やっぱりライバルのエンジニアのチャチャが入ることで、映画としてある程度成り立っている気がします。
とはいえ、つっこみどころも満載で。
ギャングにさらわれたエンジニアのディオンですが、ある意味用なしになっても殺されずに家に帰っています
あれかね、「カタギには手をださない」的な?

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
リアルにロボットを作っている人達からしたらリアル感ゼロかもしれませんが、子供の成長を見守る映画と思えば面白いです。

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イーグル・ジャンプ(2016) EDDIE THE EAGLE 366本目

オリンピックの本当の意味を知る映画 Eddie the Eagle 
Eddie_the_Eagle_poster.jpg

出演:
Eddie "The Eagle" Edwards役 Taron Egerton
Bronson Peary役 Hugh Jackman as
Warren Sharp役 Christopher Walken

監督:
Dexter Fletcher
お勧め度★★★★☆

リオのオリンピックが終了しましたね!
この大会は本当にすごいと思う。
こんな国が?という国も参加していたりして。
それでもまだ全世界を網羅しているわけではないけれど。
武器を捨てて、オリンピックで戦ってほしい。
平和の祭典という名前にふさわしい大会です。
オリンピックの意義について、これは有名な話だけれど、クーベルタンが言ったとか言わなかったとか。
「オリンピックは勝つことより、参加することに意義がある」
私は昔はそうは思っていなかった。
出場できなかった人の分も含めてなんらかの形で勝利することがマストなんだよ、と思っていた。
でも、最近、勝ったり負けたりしている選手をみていると、自分が間違えてたんだなぁという気がする。
もちろん、過去に負けていったすべての人の想いがかさなるからこそ、勝ちたいだろうけれど、たとえ勝てなくたっていいんだ。
オリンピックに出場したというだけで、最初の目的は果たしている。
でもこのことに納得できない心の狭い人達がたくさんいるから、選手達は大変だろうなぁと思う。
昔はぜんぜん興味がなくて見ていなかったオリンピックだけれど、今回はかなり感動させてもらいました
そんなオリンピックのお話。

エディはアメリカのスキーチームの選手だった。
冬のオリンピック選考会。
残念ながらエディは選手としては選ばれなかった。
それでもどうしてもオリンピックに出たいエディ。
イギリスではオリンピック候補者がいなかったスキージャンプで出場しようと考えた。
ジャンプの経験のまったくないエディがオリンピックに向けて出発する!

この映画はイギリスのマイケル・エドワーズという実在する人物の伝記的映画。
まあ、筋書きはなんとなく想像がつくとおもうけれど、実話なので、なにもかもがドラマみたいにうまくいく、とうわけではない。
その辺りがヤキモキさせられて良い
そしてとにかく、

とっても泣けたよ

悲しいというのではなく、感動の涙。
もちろん、オリンピック選手とは、いろんな努力を重ねてこの大舞台に向かっているんだろうけれど、エディのように、先がまったく見えない場所でも努力を続けるという強い意志とある意味強大な鈍感力に感動!
もちろん、周りにいる心優しい人達にも感動。

ここで重要なのは、普通だったら、オリンピックに出る!という息子をサポートするはずの親が、それほどサポートしない、という事実。
特に父親は左官屋なのですが、そんなのやめて、左官屋を継げ!って感じで。
まあ、母親はやっぱり息子には甘いのですが
ステージママみたいに、しゃしゃり出るようにサポートはしない、でも息子のことは信じてるし愛してる。
両親にのキャラにもとても好感が持てました。

実話を元にしている、といっても、やっぱりフィクションの部分はあります。
まず、ヒュー・ジャックマン演じる過去を引きずる男ブロンソン。
残念ながら彼は架空の人物。
実際にエディは2人のアメリカ人コーチの元でジャンプを練習していたんだけれど、ここまでドラマチックなコーチは実在していません。
いろんなエピソードを集めて一人の架空のコーチブロンソンを作り上げたとのこと。
というわけで、ブロンソンが架空の人ということは、もちろんウォーレンも架空の人です。

実は子供時代に「もう二度と歩けない」といわれたこともなく(似たような怪我をしたことはあったようですが)、映画ではスキーも下手のように描かれていますが、相当に上手だったようです。
ただ、ちょっと間抜けなところは実際のエディにもあったみたいです。
映画では一人っ子という設定ですが、実際には妹がいます。
まあ、一人っ子のほうが、両親との関係を描く上でドラマチックではあるね。
マイケル・エドワーズは「この映画は5%が真実」と言っているように、イギリス人が初めてジャンプ競技に出場し、そのキャラでみんなの人気者になったという要素だけが真実みたい。
まあ、それでもオリンピックの閉会式のスピーチでその名を語られるくらいにはドラマチックな人だね。

今回主役のエディを演じるタロン・エガートン。
Taron_Egerton_SDCC_2014.jpg
「キングスマン」に出演していた時とは全然違う様相で。
でも、コミカルなところは相変わらず。
笑顔とイギリス英語がとても素敵です。

そして相手役のコーチ、ヒュー・ジャックマン。
Hugh_Jackman_2015.jpg
コメディーのイメージはないかもしれないけれど、とても良い!
彼とエディとの掛け合いがかなり面白いです。
ちょっとかっこつけているところも面白い。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな
実は日本では11月に公開という噂が!!
とても良い映画です。
是非公開してほしい。
タイミング的には今でしょ!って思うけどね。

追記:劇場未公開でしたが、2017年2月3日にDVD発売されました!



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ここでは素人目線で映画について言いたい放題、アメリカから映画レビューをお届けしています。→日本に帰国しました!
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