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ちょっと今から仕事やめてくる (2017) 489本目

仕事が死ぬほどつらいすべての人へ ちょっと今から仕事やめてくる

出演:
ヤマモト役 福士蒼汰
青山隆役  工藤阿須加
五十嵐美紀役 黒木華

監督:
成島出
お勧め度★★★☆☆

ブラック企業には勤めたことはないのだけれど、営業職だった時はやっぱり「数字の責任」に関してはかなりストレスをためていたと思う。
土日も仕事の事を考えて眠れなかったり
毎年20パーセント増の目標を立させられていたのだけれど、ある時「これって、毎年目標達成していったら、最初の年の100パーセントアップまでいってしまう!」と思って物凄く気が滅入った。
電車でスーツを着たくたびれたオジサンを見る度に、「この人も毎年20パーセントアップやってるのか・・・、どうやってモチベーション保っているんだろう」と考えたものです。
何度もやめようと思ったのに、なかなかやめられなかった。
それはやっぱり会社自体はとても良い会社で、そして何より働いている仲間たちが好きだった。
どんな仕事でも大変なのには変わりない。
でも実際には、どんな仕事をしているか、ではなく、そこで働く人と働く環境が良いかどうかが一番重要な気がします。

就職活動に失敗し、なんとか入った会社で毎日パワハラを受ける青山隆。
あまりにも辛すぎてある時、無意識に電車に飛び込もうとしてしまう。
そこをヤマモトと名乗る男に救われる。
彼は小学校の時の幼馴染だというけれど・・・。
ヤマモトに出会ってから、隆の人生が少しだけ変わり始める。

ブラック企業に勤めている、または勤めていた人にとっては見るのが苦しいシーンが多い映画でしょう。
この映画、何度か見返したのですが、私ですらパワハラのシーンは2回目以降は早送りしました
こんな会社いまどきあるかい!と思うかもしれないけれど、演技が素晴らしい役者さんたちのおかげで、リアルに心をえぐります。

今まで過労やパワハラで自殺した人に対して、「死ぬくらいなら仕事辞めればいいのに」と言っている人が沢山いた。
私もそう思っていたひとり。
私も仕事が死ぬほどつらい時があったけれど、それでも死ぬ方が怖かったし、勇気がいったので、死ぬ勇気があったら、仕事辞められると思っていた。
でも、たぶん、本当に辛くて自らの命を絶ってしまう人って、この映画の青山のような人なのかもしれない。
明日の事も考えられないし、自分の事も、もちろん、残される家族の事なんて全く考えない、いや、考えることができない精神状態。
ただただ、楽になりたい。
彼は本当に無意識に電車に吸い込まれるように倒れていく。
私はこの青山を助けるヤマモトのシーンが好き。
助ける瞬間がとても美しいんだ。

青山の精神状態を物凄く表している彼のお部屋。

完全に汚部屋!

まずは部屋を片付けようよ。
ヤマモトに出会って少しづつ変わっていく彼だけど、部屋はやっぱり汚いまま。
その辺りが完全に回復していないのがよくわかる。
私も就職したばかりの頃、こうだったなぁ。
毎日コンビニ弁当で。

その天使のようなヤマモト君と行く、素敵なカフェが中目黒の"cafe carat"
ゴルゴン押しが素敵
その他、鎌倉シャツや居酒屋の佐原屋などなど。

そういえば、
カフェで見た幽霊のような女の人はなんだったんだー!

謎のまま・・・
結構こういうちょっとふざけた演出ありました。
カフェの幽霊もそうだし、流山霊園のイメージもそうだし
でも私、

嫌いじゃない

やり過ぎるとわざとらしいけれど、この辺りはクスリと笑ってしまいました。
パワハラシーンで心にグサグサきた後になんとなくホンワカする感じ。
バランスが良いです。

さて、いったいヤマモトって何者なの?というギモンがなかなか明かされず、なんと!という流れになってくるので、なかなか面白いです。

主役の不思議な青年ヤマモト役の福士蒼汰。
留学もしていないのに英語が堪能って何者?
今回も外国語に挑戦しています。
ただ、これ、関西弁である必要性はあったのかね?
だんだんと違和感なくなってきますが、最初は福士蒼汰と関西弁がなんとなくマッチしなかった・・・。
原作のキャラのままなのでしょうかね?

ダメダメサラリーマンの青山隆役の工藤阿須加。
背中を丸めて歩く感じが最高にダメダメだった!
私のもう一つ好きなシーンは彼が里帰りするシーン。
「何食べたい」「母さんの作った○○!」みたいなのってベタなドラマしかないだろうと思うかもしれないけれど、実はこれこそ真実だと思う。
どんな三ツ星料理店よりやっぱり実家の料理が一番おいしい。
そしていつも以上にはりきっちゃう母親
私も母親になってよくわかった。
もちろん、いい大学に行ってちゃんと就職してくれたらうれしい。
でも、とにかく生きていてくれたら、それだけでうれしいんだ。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
タイトルと予告編から軽めの映画を想像していましたが、意外と心にグサッときて、ほろっときてしまいました。
あなたが最後にカバンを振り回してスキップするほど嬉しかった時はいつですか?
仕事が死ぬほどつらいすべての人に見て欲しい映画です。

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百瀬、こっちを向いて。 (2014) 484本目

これがピュアな恋愛なのか? 百瀬、こっちを向いて。

出演:
百瀬陽役 早見あかり
相原ノボル役 竹内太郎(15歳) / 向井理(30歳)
神林徹子役 石橋杏奈(18歳)
宮崎瞬役 工藤阿須加
田辺真治役 ひろみ(第2PK)

監督:
耶雲哉治
お勧め度★★★☆☆

私、乙一の「ZOO」という小説がデジタルで買った初めての小説でした。

携帯に入っていたので、いろんな時に何度も読み返した小説。
乙一の独特な世界観を堪能できる小説です
なぜ乙一の話題を出したかというと、この映画を見終わって、原作を調べたら、驚いた!
中田永一とは乙一のことだった!
これはきっと原作は面白いにちがいない! 
では映画は?

新人小説家の相原ノボル。
文学賞を受賞した記念に母校で講演を依頼され、15年ぶりに帰郷した。
高校時代の思い出がつまった故郷。
当時の自分はあまりにも冴えない男子高校生だったが、人気者の宮崎先輩と幼馴染だったことから、学校一の人気者、神林先輩とも知り合いになることになる。
しかし同時に百瀬とも奇妙な関係になって・・・。

映画の結末と原作の結末は違うそうなのですが・・・、またもや、

え?ここで終わるの

と思ってしまったよ。
もう、こういう映画多すぎ

映画の題名にもなっている百瀬という女子。
主人公のかなりイケテない男子学生と、彼女がなぜか付き合うことに!
その理由はかなり無理のある設定なのですが、まあ、そういう事もあるかなぁ?
百瀬は全然悪くない。
ただ、往生際の悪い女子、というだけ。

一番悪いのはなんといっても宮崎先輩!

そもそも高校生のうちから、打算的に人と付き合ったりするもんだろうか?
確かに宮崎先輩には将来の目標があって、そこは譲れないところなんだろうけれど。
ちょっとリアルさがなかったなぁ。
そして主人公と幼馴染なのだけれど、そのエピソードがなんとなく薄くて、主人公は完全に都合よく使われていただけって感じ。
ただ、恋愛に翻弄される15歳の男の子はなかなか可愛かった。

主人公の大人になった時を演じて居るのが向井理。

絶対高校時代イケテない感じしない

なんとなく猫背で伏し目がちな演技をしているけれど、きっと高校時代もイケメンだったんでしょう!

そして高校時代を演じて居るそれぞれ早見あかり、竹内太郎と工藤阿須加。
早見あかり以外はとっくに20代だというのに、

なんだこのピュアさは!

高校生に見えなくもないから驚く。
でも、たぶん、映画を見ている人がみんな驚いたのが、主人公の友人の田辺君。

彼が一番イケメンいや、顔とかじゃないよ。

そっと主人公に寄り添ってくれる優しい友人。
この友人を芸人の第2PKのひろみが演じています。
これがすごくいい!
こういう人、クラスに1人くらいいたよね?
雰囲気が凄く良いです。

この映画にはノヴァーリスの「青い花」、森鴎外の「舞姫」などが登場し、映画を盛り上げてくれます。

なんとなく本をゆっくり読みたくなる。

この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
高校時代のモヤモヤを偽体験できる、といえばできる。
やっぱり高校生って無敵だね。

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Author:ロココ
いらっしゃいませ。カフェへようこそ!
ここでは素人目線で映画について言いたい放題、アメリカから映画レビューをお届けしています。→日本に帰国しました!
基本はネタバレなし!ゆっくりしていってくださいね。
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