手紙は憶えている (2016)REMEMBER 448本目
出演:
ゼヴ・グットマン役 クリストファー・プラマー
ジョン・コランダー役 ディーン・ノリス
マックス・ザッカー役 マーティン・ランドー
監督:
アトム・エゴヤン
お勧め度★★★★☆
毎週土曜日にやってる「王様のブ☆ン☆」っていう番組。
結構好きで見てます
でも、映画のコーナーになったら、即効チャンネル変える!
だって、詳細お知らせしすぎなんだもん!
この映画もその番組で、かなーりの詳細を聞かされたうえで、結末だけ濁されるので「観たい!」と思ってから早三年。
そりゃあ、そこまで映画の詳細を語られたら結末気になるでしょ。
でも、それ以上に細かいところは知りたくなかったのよ。
ネタバレなしで映画の魅力を紹介するって確かに難しいけれど、結末だけ言わなかったらオッケー!ってことではないと思う。
このブログもネタバレなし!といいながら、書いてるからわかるけど。
それでもやっぱり結末までの伏線も含めて初見で楽しみたいわけ。
だからチャンネル即効変える!で、映画のコーナー終わったらちゃんとまた見ます。
それを知らずにかなりの詳細をテレビで知ってしまった映画。
ニューヨークの介護施設に暮らす90歳のゼヴは認知症を患っていて、妻が死んだことさえも忘れてしまう。
同じ介護施設に暮らすマックスはゼヴと共にアウシュビッツ収容所からの生還者。
ゼヴは体の不自由なマックスに代わって、家族を殺したナチに復讐を誓う。
マックスからの手紙を元にルディ・コランダーを探し当てる旅へ出た。
「王様のブ☆ン☆」でだいたいの筋は知っていたし、「認知症」というキーワードからも実は結末を予想してました。
予想通りの結末
それでも面白かった。
マックスの手紙に沿って旅をする感じがRPG的で好き。
ただ、毎回目覚める度にいろいろなことを忘れているので、少々面倒くさいですが
しかも、超高齢にも関わらずニューヨークからカナダ、カリフォルニアまでいっちゃうの?!?
ホテルや送迎はマックスが用意してくれていましたが、それでもハラハラしちゃったよ!
アメリカあるあるなのかもしれないけれど、パスポートが無くてもカナダに行けたり、拳銃を所持していてもお咎めがなかったり、「おいおい!」と突っ込んじゃうよ!
でも、超高齢のオジーサンだから、まさか誰かを殺すために旅をしているとは想像もせず、結構スルーできちゃう。
確かに都合よく出来過ぎているかもしれませんが、そこも含めて結構ワクワクして面白かった!
この映画の主役90歳のゼヴ役のクリストファー・プラマー。
私の大好きな映画、「サウンド・オブ・ミュージック (1965)」のトラップ大佐だったんだね!
歳をとってもかっこいいなぁ。
90歳の役ですが、実際にはまだ90歳にはなっていません。
この役ではなんだかつたない英語を話していますが、インタビューをみたら、全然話し方が違ってた!
すごい!役作り!
もう一人のオジーサン、マックス役のマーティン・ランドー。
残念ながらこの映画を最後に2017年に亡くなりました。
彼もインタビューを見たら、すらすらと話してた!
そして今回かなり強烈な役のディーン・ノリス。
「ブレイキング・バッド」などでおなじみ。
いい人なのに、なんだかいつも可哀想。
そして彼との絡みで、ちょっとしたアクションシーンがあり、クリストファー・プラマーにはスタントを用意していたとか。
そんなアクションシーンあったか?!
とおもっちゃいましたが、ちょっとしたものだったそうで、結局クリストファー・プラマーはスタントを拒否し、自分で演じています。
それとピアノのシーンも彼が実際に演奏しているとか。
素敵
ところでこのニューヨークの介護施設ってなんだか雰囲気がいいです。
私も介護施設に行った事があるけれど、普通に殺風景な部屋だった。
でもここは、まるで自分の家の一室のような内装になっていて、でも一歩外にでると実は病院、みたいな作りになっていて、こんなところだったら、快適に過ごせそうだなぁと思った。
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
正直私はナチについてもアウシュビッツについてもあまり詳しいことは知らないので、この映画でいろいろと学びました。
ユダヤ人だけでなく、ゲイの人達も迫害を受けていたことや、アウシュビッツとホロコーストの違いもよくわかっていなかったし。
でも、実はあまり知りたくないというのも事実。
こういう事実から目を背けたいという気持ちがある。
だから、戦争映画はほとんど見ない。
そんな私でもよくわかる映画だったし、純粋にエンターテイメントとして楽しめる映画でした!
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